当院には、大学病院に所属する口腔外科専門医が在籍しています。
口腔外科専門医は、日本口腔外科学会が認定する専門資格を持つ歯科医師であり、大学病院で多数の難症例を経験しています。
そのため、他院で「大学病院への紹介が必要」と判断された難しい親知らずでも、当院で対応できるケースが多くあります。
親知らず(第三大臼歯)は、歯列の最も奥に位置する歯です。
通常は上下左右に1本ずつ、合計4本ありますが、もともと存在しない方や、生涯にわたって歯茎の中に埋まったまま出てこない方もいます。
多くの場合、10代後半から20代前半にかけて生えてきます。
親知らずがトラブルを起こしやすい最大の理由は、現代人の顎の大きさにあります。
人類の進化の過程で食生活が変化し、顎は徐々に小さくなってきました。
その結果、親知らずが生えるための十分なスペースが確保できず、真っ直ぐに生えてこられないケースが非常に多くなっています。
こうした状態が、さまざまなトラブルの原因になります。
親知らずによるトラブルは、大きく3つに分けられます。
親知らずが半分だけ生えた状態では、歯と歯茎の間に食べかすや細菌が溜まりやすくなります。
この部分は歯ブラシが届きにくいため、繰り返し炎症を起こし、痛みや腫れ、口が開けにくくなるといった症状が出ます。
炎症を抗生物質で一時的に抑えることはできますが、親知らずの位置関係が変わらない限り、再発を繰り返すことが多いのが特徴です。
親知らずが斜めや横向きに生えていると、手前の歯(第二大臼歯)を押して歯並びを乱す原因になります。
さらに深刻なのは、親知らずと隣の歯の間に汚れが入り込み、隣の歯に虫歯や歯周病を引き起こすケースです。
親知らずを守るために隣の健康な歯を犠牲にしてしまうことは、本末転倒と言えます。
完全に埋まったままの親知らずの周囲に、袋状の病変(嚢胞)ができることがあります。
嚢胞は自覚症状がないまま徐々に大きくなり、顎の骨を溶かしていく可能性があります。
レントゲンやCT検査で偶然発見されることがほとんどです。
親知らずは「必ず抜かなければならない」ものではありません。
真っ直ぐに生えていて、上下の親知らずがしっかり噛み合っており、日々のブラッシングで十分に清掃できている場合には、無理に抜く必要はありません。
一方で、以下のような状態にある場合には、抜歯を検討する必要があります。
当院では、CT撮影による三次元的な画像をもとに、親知らずの位置・形態・周囲の神経や血管との位置関係を正確に把握したうえで、抜歯が必要かどうかを判断します。
「抜いた方がよい場合」と「残しても問題ない場合」を明確にご説明し、患者様が納得したうえで方針を決めていただけるようにしています。
当院には、大学病院に所属する口腔外科専門医が在籍しています。
口腔外科専門医は、日本口腔外科学会が認定する専門資格を持つ歯科医師であり、大学病院で多数の難症例を経験しています。
そのため、他院で「大学病院への紹介が必要」と判断された難しい親知らずでも、当院で対応できるケースが多くあります。
真っ直ぐに生えている親知らずであれば、通常の抜歯と同じ手順で比較的短時間で完了します。
しかし、横向きに完全に埋まっている場合や、歯根が複雑な形をしている場合には、歯茎の切開、骨の削除、歯の分割といった外科的な手技が必要になります。
特に下顎の親知らずの近くには「下歯槽神経」と呼ばれる太い神経が走っています。
この神経を損傷すると、下唇や顎の感覚が一時的に、場合によっては長期的に麻痺する可能性があるため、抜歯前の正確な診断と慎重な手技が求められます。
難しい親知らずの抜歯は、通常であれば大学病院や総合病院の口腔外科を紹介されることが一般的です。
しかし、大学病院では初診から抜歯までに数週間から数ヶ月待たされることも珍しくなく、通院にも時間がかかります。
当院であれば、口腔外科専門医による高度な抜歯を、かかりつけの歯科医院で受けることができます。
予約の取りやすさ、通院の利便性に加え、抜歯後の経過観察やメンテナンスもすべて院内で完結できるのは、患者様にとって大きなメリットです。
抜歯前には必要に応じてCT撮影を行い、親知らずの位置や形態、周囲の解剖学的構造を三次元的に確認します。
従来の二次元的なレントゲンでは、親知らずと神経の距離感を正確に把握することが難しいケースがありましたが、CTであれば奥行きを含めた正確な位置関係が分かります。
この情報をもとに、最も安全で侵襲の少ない抜歯方法を計画します。
患者様にもCT画像をお見せしながら、親知らずの状態やリスクについて分かりやすくご説明します。
当院では、条件が整えば初診日に即日抜歯を行うことも可能です。
ただし、以下のような場合には後日あらためて抜歯の予約をお取りいただくことがあります。
即日抜歯をご希望の方は、その旨を予約時にお伝えいただくとスムーズにご案内できます。
麻酔が切れた後、数時間から数日間は痛みが生じます。
処方する痛み止めを服用していただくことで、日常生活に大きな支障をきたさない程度に抑えられる方がほとんどです。
痛みは2〜3日程度でピークを迎え、その後徐々に軽減します。
難しい抜歯の場合は1週間程度続くこともあります。
腫れは抜歯の翌日から翌々日にかけてピークに達し、1週間程度で引いていきます。
特に下顎の埋まった親知らずを抜いた場合は、頬が目に見えて腫れることがありますが、正常な回復過程ですのでご安心ください。
抜歯当日はできるだけ安静に過ごし、激しい運動、飲酒、喫煙、長時間の入浴は避けてください。
これらは血流を促進し、出血や腫れが増す原因になります。
食事は柔らかいものを選び、熱いものや刺激の強いものは避けてください。
抜歯した側ではなるべく噛まず、反対側で食事を摂るようにします。
歯磨きは抜歯した部位を避け、他の歯は通常通り丁寧に磨いてください。うがいは強くゆすがないよう注意が必要です。
抜歯した穴を保護する血の塊(血餅)が外れてしまうと、骨が露出して強い痛みが出る「ドライソケット」の原因になります。
歯茎を切開した場合には縫合を行い、1〜2週間後に抜糸します。
抜歯した穴は、数ヶ月かけて歯茎が盛り上がり、徐々に塞がっていきます。完全に治癒するまでには時間がかかりますが、日常生活に支障はありません。

